リソース管理コマンドの一種である、topコマンドとhtopコマンドについてまとめました。
topコマンド
topコマンドはシステムの全体的な使用率や統計情報を収集するコマンドです。
システムのソース管理やプロセスの実行状態を確認することもでき、開発ツールや保守ツールとしては必須コマンドになります。
mxlinux@mxlinux:~
$ top
top - 15:49:56 up 1:17, 1 user, load average: 0.05, 0.03, 0.00
Tasks: 170 total, 1 running, 169 sleeping, 0 stopped, 0 zombie
%Cpu(s): 1.0 us, 0.0 sy, 0.0 ni, 97.7 id, 1.3 wa, 0.0 hi, 0.0 si, 0.0 st
MiB Mem : 1995.3 total, 528.6 free, 434.6 used, 1032.2 buff/cache
MiB Swap: 1024.0 total, 1024.0 free, 0.0 used. 1398.2 avail Mem
PID USER PR NI VIRT RES SHR S %CPU %MEM TIME+ COMMAND
2364 root 20 0 256040 74260 31988 S 0.3 3.6 0:19.59 Xorg
3605 mxlinux 20 0 396320 21204 18216 S 0.3 1.0 0:07.95 conky
3620 mxlinux 20 0 436572 51356 39508 S 0.3 2.5 0:03.68 xfce4-terminal
6822 root 20 0 0 0 0 I 0.3 0.0 0:00.07 kworker/0:2-events_freezable_+
6982 mxlinux 20 0 78024 3628 3192 R 0.3 0.2 0:00.14 top
1 root 20 0 7900 2028 1860 S 0.0 0.1 0:01.24 init
2 root 20 0 0 0 0 S 0.0 0.0 0:00.00 kthreadd
topコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -b | バッチモードで実行 |
| -d秒 | 表示内容の更新秒数を指定 |
| -n回 | 指定した回数だけ更新する |
| -u ユーザー | 指定したUIDもしくはユーザー名のプロセスのみ監視する |
| -p PID | 指定したPIDのプロセスのみ監視する |
topコマンドの出力画面は、サマリー領域とタスク領域の2領域に分かれます。
サマリー領域の表示内容は以下の通りです。
1行目 表示項目と内容
| フィールド | 説明 |
|---|---|
| 現在時刻 | 15:49:56 |
| 稼働時間 | up 1:17 |
| ログインユーザー数 | 1 user |
| 負荷平均 (左から過去1分前、5分、15分) | 0.05, 0.03, 0.00 |
2行目 表示項目と内容
| フィールド | 表示内容 |
|---|---|
| タスクの数 | 170total |
| ラン、ラン可能なタスク数 | 1 running |
| スリープしているタスク数 | 169 sleeping |
| ストップしているタスク | 0 stopped |
| ゾンビタスク | 0 zombie |
3行目 表示項目と内容
| フィールド | 表示内容 |
|---|---|
| ユーザーモード時間 | 1.0 us |
| システムモードの時間 | 0.0 sy |
| nice値による低優先度のユーザーモードの時間 | 0.0 ni |
| アイドル時間 | 92.5 id |
| I/O終了待ちの時間 | 0.0 wa |
| ハードウェア割り込み処理時間 | 0.0 hi |
| ソフトウェア割り込み処理時間 | 0.0 si |
| 仮想マシンに与えた時間 | 0.0 st |
4行目 表示項目と内容
| フィールド | 表示内容 |
|---|---|
| メモリの合計 | 1995.3 total |
| 未使用のメモリサイズ | 582.6 free |
| 使用中のメモリサイズ | 434.6 used |
| 使用されているバッファサイズ | 1032.2 buff/cache |
5行目 表示項目と内容
| フィールド | 表示内容 |
|---|---|
| スワップの合計容量 | 1024 total |
| 未使用のスワップ領域のサイズ | 1024 free |
| 使用中のスワップ領域サイズ | 0.0 used |
htopコマンド
htopコマンドは、topコマンドと同様の機能ですが、ncursesベースで開発されたツールになります。
ncurses:端末に依存しないテキストユーザーインターフェース(TUI)を作成するために作られたAPI。(参考:Wikipedia)
htopコマンド実行後、矢印(→↑←↓)で画面操作することができます。
htopコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -C | 色表示しない |
| -d 数値 | 表示内容の更新間隔を決める |
| -h | ヘルプを表示 |
| -s | |
| -t | プロセス内容をツリー表示 |
| -u | 指定したユーザーを監視 |
| -p | 指定したPIDを監視 |
| -v | バージョン表示 |
参考にした資料・教材





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