【QtCreatorでアプリ開発】Qt5インストールとQtCreatorを使う 

【Virtual Box+Linux】Qt5をインストールとアプリ開発 Qt
スポンサーリンク

ちょっとQtを触る機会があったので、Qtでアプリケーション開発についてまとめます。

少しだけ触ったぐらいで終わるのは、勿体なので理解を深めるためにも、しばらくQtでアプリケーション開発の記事をまとめていこうと思います。

まず最初はインストールとアプリ作成の触りです。

そもそもQtって何?

Qtとは、クロスプラットフォームアプリケーションフレームワークである。The Qt CompanyとQt Projectによって開発されている。

Wikipedia

Qtとはクロスプラットフォームアプリケーションフレームワークです。

GUIツールキットとして広く知られており、コンソールツールやサーバーのような非GUIツールまで広く使われています。

さらに、応用分野は自動車や医療、その他産業機器、またPCやスマホ向けアプリケーションでも使用されています。

少し前のGoogleMapやSNSツールのLINEなどに使用されていたそうです。

以下の記事は、Qtが使用されているモノを一覧にしてくれているので、気になるかたは是非ご覧ください。

開発環境

インストールするQtのバージョンとQtCreatのバージョンは以下の通りです。

バージョン確認コマンド:qmake -v

ホストOS:macOS

ゲストOS:LinuxMint

仮想環境:VirtualBox(Ver.6.1.4)

今回は、LinuxでQtのインストールとアプリケーション作成の手順をまとめました。

今回Qtをインストールしたマシン情報は以下の通りです。

必要なパッケージをインストール

ソフトウェア・パッケージのアップデート

まずシステムのアップデートをしましょう。

もし、上記の手順を省いてQtをインストールすると、もしかしたらX11でエラーが発生する可能性あり。

QtCreatorをインストール

Qt Creatorは、クロスプラットフォームのC ++、JavaScript、およびQML統合開発環境であり、GUIアプリケーションの開発を簡素化します。これは、Qt GUIアプリケーション開発フレームワークのSDKの一部であり、ホストOS GUI関数呼び出しをカプセル化するQt APIを使用します。

Wikipediaより

次に必要なパッケージをインストールしていきます。

以下のコマンドを端末を開き、順番に実行しましょう。

sudo apt update

sudo apt install build-essential

sudo apt install qtcreator 

sudo apt install qtbase5-examples 

sudo apt install qt5-doc 

sudo apt install qt5-doc-html 

sudo apt install qtbase5-doc-html 

sudo apt install qtbase5-dev

sudo apt install -y qt5-qmake qt5-default

上記パッケージをインストールすると、QtCreaterがスタートメニューに表示されます。

LinuxMintの場合:「スタート」→「プログラミング」→「QtCreator」

QtCreater

デスクトップにショートカットを作成しておきましょう。

icon_QtCreator

以上でQtCreatorのインストールは完了です。

Hello, World for Qt5

次に、開発環境(IDE)の使い方と、アプリケーション開発の手順をまとめます。

作るものは、超簡単なものです。

プロジェクトの作成

QtCreatorを開くと以下の画面が表示されます。「NewProject」を選択しましょう。

QtCreatorを開く

次に、「Application」→「Qt Widgets Application」を選択しましょう。

QtCreatorでプロジェクトの作成

プロジェクトファイルの保存先を指定しましょう。

指定したパスにプロジェクトフォルダが生成されます。変更がなければ、そのままでOKです。

QtCreatorでプロジェクトの作成

Kit Selectionも変更なければ、このままOKで構いません。

QtCreatorでプロジェクトの作成

アプリケーションのクラス情報を設定します。

ClassName:基底クラス –> MainWindow

Base class : 基底クラス名 –> QMainWindow

Header file : ヘッダーファイル –> mainwindow.h

Source file : ソースファイル –> mainwindow.cpp

Generator form : フォームを生成する –> check

Form File : フォームファイル –> mainwindow.ui

QtCreatorでプロジェクトの作成

Add to Version control : NoneでOKです。

QtCreatorでプロジェクト作成

プロジェクトを作成すると、以下の画面が表示されます。

QtCreatorでコードを編集

プロジェクトにコードを追加する

今回は、ダイアログにHelloWorldを表示させましょう。

プロジェクトを作成すると、以下の画面のような構成になっていると思います。

今回編集するエディタは、「main.cpp」です。

QtCreatorでコードを編集

main.cppは以下のようなコードになっているかと思います。

以下のようにコードを編集しましょう。

QLabel

QLabelのクラスを定義します。QLabelはテキストや画像を表示するためのクラス。

QLabel is used for displaying text or an image. No user interaction functionality is provided. The visual appearance of the label can be configured in various ways, and it can be used for specifying a focus mnemonic key for another widget.

QtLabel class

QLabel* label = new QLabel(“Hello World!”);で表示させたいラベルを設定します。

QApplicationオブジェクトは、アプリケーションに関するリソースを管理するためのもので、

argc、argvを渡しているため、Qtでもコマンドライン引数を渡すことができます。

デバッグ

コンパイルする前に、まずデバッグしてみましょう。

左側のタブからDebugを選択すると、画面下側にデバッグ用のウィンドウが表示されます。

下側にある緑の三角ボタンをおし、デバッグを実行します。

QtCreator デバッグ

すると、以下の画像のようにウィンドウが表示されると思います。

ウィンドウが2つ出てくると思います。

QtCreator デバッグ 結果

どうせだったら、MainWindowに「Hello World」を表示させたいですね。

次のようにコードを修正すると、「Hello World」をMainWindowに表示させることができます。

QLabel* label = new QLabel(“Hello World!”, &w);

label.show()は新たにウィンドウを表示させるためのものです。

そのため、QLabelに「&w」の属性をもたせます。

MainWindowのコンストラクタwを属性に指定することで、HelloWorldがMainWindowに表示されます。

QtCreator MainWindow

文字がタブにかかっていますが、これはあとで修正しましょう。

次にコンパイルをしましょう。

コンパイル

macOSを使用している人は「ターミナル」、Linuxを使用している人は「端末」、Windowsを使用している人は「コマンドプロンプト」を開きましょう。

macOS : ターミナル

Linux : 端末

Windows:コマンドプロンプト

以下の手順はLinuxで実行した結果になります。

まずプロジェクトが保存されているディレクトリに移動します。

次にqmakeコマンドを使用して、makeするルールMakefileを作成します。

qmake [プロジェクト名]

すると、同じディレクトリにMakefileが作成されると思います。

これでMakeするルールができました。

それでは、makeしてアプリケーションファイルを作成しましょう。

make

エラーが発生することなく実行が完了した場合、同じディレクトリにアプリケーションファイルが作成されたかと思います。

これをダブルクリックすると、デバッグした時のようなウィンドウが表示されるはずです。

QtCreator MainWindow

まとめ

以上が、Qtのインストールからアプリケーション作成の流れになります。

次回は、もう少し役立ちそうなアプリケーションや機能についてまとめていこうと思います。

コメント

  1. […] 【QtCreatorでアプリ開発】Qt5インストールとQtCreatorを使う ちょっとQtを触る機会があったので、Qtでアプリケーション開発についてまとめます。開発環境は、Linuxをメインで進めていき […]

  2. […] 前回に引き続きQtCreatorを使って、アプリ開発の触りをまとめました。 […]

  3. Rust より:

    DebianでのQTアプリの実行ファイルの作成方法が分からず、いろいろ検索してこちらの記事を見つけました。
    おかげさまで実行ファイルを作成することができました。
    ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました