エンジニア兼Linuxの講師をしていて、よく「Linuxを勉強するにはどの参考書やサイトがいいですか」と聞かれることがあります。
Linuxと一言で言っても、多岐にわたる分野で使用されているOSです。
Linuxの使用目的が違えば、どう勉強していくかアプローチが変わってきます。
しかし、必ずベースとなる知識はあるので、Linuxの基礎を固めるのに最適な参考書を勧めています。
今回は、講師の私がLinuxの初心者向けにいつもおすすめしている参考書について紹介したいと思います。
もし、Linuxの目的が明確であれば、以下に目的別にLinux参考書をまとめたので、そちらをご覧ください。
どのLinuxの本を買えばいいのか
Linuxと一言でいっても、
サーバー構築、DB構築、インフラ関係の業務、また組み込み系の開発で多くの分野で欠かせないOSの一つです。
開発から保守まで幅広い業種でLinuxの基礎知識は欠かせない知識となってきます。
さらに、Web系の開発でも必要となることがあるので、
Web系の職種の人もLinuxの知識があるとないとで、開発力に差が出てくるかもしれません。
Linuxってざっくりしすぎて、実際どこから学んでいけばいいかわからないという方もいるかと思います。
そこでLinuxをこれから勉強しようと考えている人、
また、ある程度Linuxのことは理解できたけど、より理解を深め次のステップに進みたいと考えている人のためにも、
難易度別にLinuxの本を紹介したいと思います。
また、Linuxは多岐にわたる分野で使用されているOSなので、扱う知識範囲も広いと思います。
そこで分野別・フィールド別でLinuxのおすすめ参考書もまとめてみました。よかったら参考にしてください。
1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版
Linuxの資格として広く知られているLPICですが、あまり知識の無いまま試験対策を始める人も多いのではないでしょうか。しかし、試験対策書は試験範囲についてのみ解説しているものが多く、初心者が理解するのは困難です。本書は、初心者がスムーズに試験対策を行えるよう、事前に基礎固めを行うためのLinux入門書です。試験情報や模擬問題も掲載しているので、資格取得を視野に入れた効率的な基礎学習が行えます。CentOSの仮想マシンをWebからダウンロードできるので、Linux環境の構築に戸惑う心配もありません。
amazon.co.jpより引用
イラストでそこそこわかるLinuxコマンド入力からネットワークのきほんのきまで
Linux 1年生のための入門の入門書!
これまでLinuxと縁がなかった方に向け、はじめの一歩から解説した1冊です。
図解イラストを使ってわかりやすく説明しているので
「コマンドってなに?」「ディレクトリってなに?」という方でも
くじけることなく学習することができます。
本書用に用意したCentOSをVirtualBox上で動かせば
実際にLinuxを動かしながら読み進めることができます。
WindowsやmacOSでの動作を思い浮かべながら操作し、
実行結果を確認していけば、より理解が深まるでしょう。
著者は、仲間から「ディストリビューションマニア」と
呼ばれている河野寿さん。
最初からLinuxのすべてを理解する必要はありません。
仕事のできる先輩方も、この辺からマスターしていったのです。
将来、インフラエンジニアなどを目指すのであれば、
本書でサーバーOSを学び始めてはいかがでしょう。
amazon.co.jpより引用
入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ
さまざまな事情からLinuxを使い始める(学び始める)人が増えています。そうしたLinux初心者がまず戸惑うのは、コマンドを使って操作する点ではないでしょうか。WindowsやMacならマウスを使う操作を、なぜコマンドで行うのか。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込みながら、その理由を学んでいきます。本格的にLinuxを学び始める前に知っておくと便利なことを、さくっと読める一冊です。
amazon.co.jpより
シス管系女子 まんがでわかるLinux
コマンド操作が楽しくなる!シェルスクリプトが簡単に書ける!
まんがで笑いながら学べる!
まんがで学べるLinuxサーバー管理とシェルスクリプト。システム管理部門の新人社員、利奈みんとちゃんと先輩社員、大野桜子さんとのやり取りを通して、すぐに役立つ情報を分かりやすく解説しています。初めての方や初心者でも楽しんで読めます。まんがの補足情報や裏話、初掲載のイラストなど、満載です。
amazon.coより引用
新しいLinuxの教科書
MS-DOSを知らない世代のエンジニアに向けたLinux入門書の決定版。
Linux自身の機能だけでなく、シェルスクリプトを使ったプログラミングや、
Gitによるソフトウェア開発のバージョン管理など、イマドキのエンジニアなら
知っておくべき知識についても、丁寧に解説しました!!
amazon.co.jpより引用
本気で学ぶLinux実践入門 サーバ運用のための業務レベル管理術
日々の管理業務に使用するコマンドの使い方と実行例を多数掲載。
Linuxの基礎知識を学びながら、実用的な操作・設定・管理方法が身につく、
初心者から一歩先に進むための、超実践的な入門書。
CentOS・Ubuntuの2つの代表的ディストリビューションに対応。
Linuxの基本的な使い方から、日々の管理業務で求められる各種操作のためのコマンドを掲載。しっかりと実践的な知識を身につけることを目的とした、読み応えのある入門書です。
amazon.co.jpより引用
ふつうのLinuxプログラミング Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの 第2版
Linuxの仕組みをシンプルに学ぶ本として、Linuxでのgccプログラミングの入門書として、好評を博すLinuxプログラミングの名著が、ついに改訂。
最新の状況に合わせて、全体をブラッシュアップ。開発者視点でLinuxの仕組みを紐解き、「Hello World」からhttpdサーバの実装までを解説する。
「Linux世界が何によってできているのか」がわかり、「Linuxプログラミングの標準技法」が理解できる。
本書はLinuxプログラミングの入門書です。つまり、本書を読むことで読者のみなさんがLinux向けのプログラムをバリバリと作れるようになる、あるいはそこまでいかなくとも、そうなるために何が必要なのか判断できるようになることを目標としています。
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例解UNIX/Linuxプログラミング教室 システムコールを使いこなすための12講
本書は、2007年にピアソン・エデュケーションから発行された『例解UNIXプログラミング教室 ―システムコールを使いこなすための12講―』の改訂版です。
本書は、UNIX/Linuxの機能を使ったC言語プログラミングを解説するものです。UNIXは、ファイルの操作やプロセスの制御、プロセスへのシグナル、ネットワーク通信、端末の操作など、多くの高度な機能を持っています。しかし、システムコールによって、このような機能を利用したプログラムを正しく動作するようつくるためには、UNIXの隠れた概念や制約について知っている必要があり、それらを網羅的に覚えるのは困難です。
本書は、この概念や制約が、それぞれのシステムコールの動作に及ぼす影響を全部覚えるといったアプローチはとっていません。むしろ、必要なときに必要なシステムコールが分かり、それをどう使えばよいのか、そして、その機能には当然どのような制限があるのかが分かるようになるように、UNIXの基本概念とプログラマから見えるUNIXの概観をつかめるよう解説しました。
本書は単なるインタフェースの解説書ではありません。インタフェースの説明をしつつ、 UNIXの概観(エッセンス)を読者に理解してもらうことで、できるだけ楽に、しかも確かなUNIXシステムプログラミングができるようになってもらうことを目指しました。また、豊富なサンプルコードと演習問題を掲載し、実践的なプログラミングの助けとなるようにしています。
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独習Linux 第2版
本書は入門書として多くの支持をいただいた『独習Linux』の改訂版です。解説、例題、練習問題という3つのステップにより、“試して、動かして、学べる”というコンセプトはそのまま踏襲。そのうえで、近年登場した「IPv6」「クラウド」などの新しいテーマ、AndroidやWebの活況を背景として需要が高まる「Linux上での開発」などについて、わかりやすい解説を追加しました。また、本書は「Ubuntu」(deb系)/「Scientific Linux」(RPM系)の両方に対応しているため、技術動向に左右されない知識が身につきます。これまでのように、趣味や仕事におけるサーバー管理を目指す方はもちろんのこと、AndroidやWeb(LAMP)環境などLinux上での開発を目指す方にも最初の一冊としておすすめします。
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超例解Linuxカーネルプログラミング 最先端Linuxカーネルの修正コードから学ぶソフト
本書では、Linuxカーネルで日々行われている修正を題材に業務開発におけるソフトウェアの修正を考えていきます。
Linuxはオープンソースであり、プログラムのソースコードが一般に公開されているので、誰でも読むことができます。しかし、そうはいってもなかなかソースコードを読む機会はないのではないでしょうか。
本書ではなるべくLinuxカーネルの修正内容がやさしいものを取り上げ、プロのプログラマーではない方にもわかりやすいように解説していきます。Linuxの最先端でどんな修正が行われているのかを垣間見ながら、少しでも楽しく学んでもらえたら嬉しいです。
なお、本書は、筆者がTwitterで「#カーネルパッチ勉強会」というつぶやきをしていたことからヒントを得ています。本書で取り上げているLinuxカーネルバージョンは4.16~5.0になります。
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さいごに
今回は、Linuxの参考書を難易度別に紹介しました。
Linuxは、本当に多くの場所・分野で使用されており、基本的な知識の理解が欠かせません。
Linuxを理解するには、インターネットだけの情報量だけでは足りません。
また、全体が見えないので何の勉強をしているのかわからなくなるので、
Linuxの参考書を購入して体系的な知識を身につけましょう。
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