【初心者向け】「LPIC」「LinuC」の難易度と勉強法

LinuC・LPICの勉強法 Linux
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今回は、Linuxの試験として有名な、LPIC・LinuCの勉強法について紹介したいと思います。

私は社会人になってから、LPICを約1ヶ月程で資格取得しました。

「これからLinuxの学習をスタートするためのきっかけとして、Linuxの資格を取りたい!」

「資格を取得して、転職や就職の時に、自身のLinuxの知識レベルを証明したい!」

など、それぞれの理由でLinuxの勉強を進めているかと思います。

でも実際に勉強を初めて見ると、どのようにLPICやLinuCの勉強を進めていいかわからないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

現在、勉強している人の中には、

LPICやLinuCのどちらを受験したらいいの?

と迷う人もいると思います。LPICやLinuCの違いについても解説していきます。

LPICとLinuCの特徴

まずLPICとLinuCの特徴を見ていきましょう。

LPIC

LPIC(Linux Professional Institute Certification)という正式名称であり、Linux技術者としての技術力を認定するIT資格です。

全世界で公正なLinuxスキルの判断基準として国際的に認められている、世界共通の認定資格となります。

LPICは難易度が易しいものから、LPIC-1, LPIC-2, LPIC-3と3段階あります。

今回紹介するのはLPIC-1です。取得・証明できる知識、スキルは以下の通りです。

LPIC-1は、候補者がコマンドラインで保守作業を実行する能力を検証し、Linuxを実行しているコンピュータをインストールして構成し、基本的なネットワークを構築します。

LPI.orgより

またLPICは101試験と102試験の2つの試験に合格しなければなりません。

試験名LPCI 101 and 102
(5年以内に両方の試験を受験する必要があり。)
試験時間90分
出題形式CBT方式
合格水準65%
受験資格誰でも
受験料15000円(101試験・102試験それぞれ15000円)
バージョン5.0 (※2020年5月現在)

LPIC-1を取得するメリット

メリット

LPIC-1を取得するメリット:コマンドライン操作で保守作業を実行する能力を証明できる。

LPICは取得すると、実務レベルの知識を保有、業務を遂行できる能力を示すことができるので、就活や転職に有利に働くことが多いと思います。

現に、私は転職前にLPICを取得し転職で活用しました。

LinuC

LinuCは、NPO法人のLPI-Japanが独自に作成したLinuxの認定試験です。正式名称は「Linux技術者認定試験LinuC」と言います。

「日本市場に最適化した試験&運用サービス」をスローガンに開発され、日本市場の需要・ニーズに合わせた試験となっています。

LinuCは、難易度が易しいものからLinuC-1, LinuC-2, LinuC-3と分類されています。

またLinuCも101試験と102試験の2つの試験に合格しなければなりません。

LinuC-1が取得すると以下の、知識やスキルを取得することができます。

仮想マシンとコンテナを含むLinuxサーバーの構築と運用・管理ができる。

クラウドのセキュリティを理解し、安全に運用できる。

オープンソースの文化を理解し、業務に活用できる。

LPI-Japanより

LPICあるにも関わらず、LinuCが作られた理由は以下のような背景があります。

試験名LinuC(101・102)
どちらも5年以内に受験
試験時間90分
出題形式CBT方式
合格水準65%
受験資格特になし
受験料15000円(101試験・102試験それぞれ15000円)
バージョン10.0 (※2020年5月現在)

LinuC-1を取得するメリット

メリット

仮想環境とコンテナシステムを含むLinuxサーバーの構築と運用や、クラウドセキュリティなど実務レベルの知識を証明

LinuCは、LPICと違って、コンテナ技術やクラウド技術に関する知識を証明できるため、

スローガン通り、日本企業、日本市場にあったLinuxの知識の証明をすることができると思います。

LPICよりLinuCの方が日本企業の転職や就活に有利に働く可能性があります。

LPICとLinuCはどっちを受験するべきか

日本企業でLinux業務をする場合、LinuCを受験するべき

それ以外、LPIC-1を受験すべき!

その理由は、LinuCが日本市場により特化した知識・スキル証明となるからです。

そもそも、LinuCが日本市場向けに開発された背景が2点あります。

⑴各地域合わせたLinuxの試験にする

Linuxは各国で人気のディストリビューションがあるため、地域性に大きく左右されるOSと言われています。

そのため、より日本市場に最適化した認定試験を作る必要があるとし、試験の開発が進められました。

⑵LPICの情報漏洩問題

LPICは世界共通で実施されている試験です。海外での話ですが、LPCIは過去に試験問題の漏洩をしました。

当時、日本でも同様の試験を実施していたため、日本のLinux認定試験の信用問題に関わるということで、セキュリティの高さを追求した試験が開発されました。

これらの背景から、LinuCが日本市場に特化している理由なのです。

ですが、LPICという資格が悪いわけではありません。

LPICは、団体側が情報漏洩という問題を起こしてしまいましたが、LPICはまだまだ世界的に認知されている資格になります。

LinuCは日本市場に特化した資格ですが、Linuxを扱う資格としてはどちらも同じだと思います。

私は、LPICを先に取得しましたが、取得した当時からコンテナの知識はありましたし、

LPICだからと言って、コンテナやクラウドの知識がないなんて思われたことないので、LPICを受験しても全然OKだと思います。

これからの自分のキャリアに合わせて、LinuCかLPICのどちらを取得するか決めた方がいいと思います。

LinuC・LPICのLevel1の難易度

ポイント

LPIC-1, LinuC-1の難易度は、決して難しくありません。

難易度は決して難しくはありません。

現在、業務でLinuxを扱う人は、おそらく簡単に取得できると思います。

用語などをしっかり押さえておけば、合格は簡単だと思います。

ただし、Linuxを今まで扱ったことないという人は、多少勉強期間を取らないと取得できない資格だと思います。

初心者が時間をかける部分は、コマンドラインでのLinuxの操作です。

初心者は、この部分を押さえておかないとLPICやLinuCに合格することはできません。

Linuxを扱う上で必要な知識やスキルの一番基礎の部分になるので、

勉強して対策さえしっかりしていれば、初心者でも資格取得は難しくありません。

LPICLevel1・LinuC-1の勉強期間の目安

試験期間の目安は、1ヶ月〜2ヶ月程と考えていいでしょう。

Linuxの業務未経験の場合は、3~6ヶ月と勉強期間を多く設けたほうがいいでしょう。

おそらく実務未経験の場合、コマンド操作を含め勉強をしなければならないため、Linuxシステムをしっかり理解するために+2ヶ月程勉強期間に費やしたほうがいいでしょう。

その理由は、LinuCやLPICの受験料は15000円とお高いので、なるべく一発で合格するためにもしっかりと準備期間を設けたほうがいいでしょう。

例:社会人・Linux業務未経験の場合の試験対策期間の目安

LPIC 101 対策期間1ヶ月(目安)
LPIC 102 対策期間1ヶ月(目安)
LinuC 101試験1ヶ月(目安)
LinuC 102試験1ヶ月(目安)

学生はもっと期間を短くしてもいいかもしれません。

これは個人のスケジュール等にもよりますが、私は働きながらLPICを取得しましたが、

101試験、102試験を1ヶ月で対策をしました。実務未経験でしたが何とか詰め込んで対策をしました。

LinuC・LPICの合格までの勉強方法

今回は、私が1ヶ月で実践した勉強方法を記載します。

1週目:Linuxについてざっと理解する

LPICやLinuCを機にLinuxを勉強しようとすると、何からスタートしていいのか分からないと思います。

初心者がLPICやLinuCの勉強をスタートする時に、大事なことはLinuxシステム全体像を掴むことが必要です。

おそらくLinuxの全体像が掴めないまま、分厚いテキスト読み進めても、

分からないことが多くなった時、「本当に何言ってるんだろう」と思って挫折してしまうでしょう。

しかし、Linux全体像が理解できていれば、あらかじめつけた若干の知識に、

少しずつ知識を足していき理解を深めていくので、継続して学習できると思います。

でもLinuxの全体像を記述してあるサイトってなかなかありません。

そのため、私は以下のテキストを使ってLinuxの全体像を理解しました。

Linux全体像を事前に掴むこと!

2週目:参考書をひたすら読み込む

まずは、参考書をひたすら読み込みましょう。(※問題集ではない。)

Linuxのシステム、仮想マシン、コンテナ技術、カーネルなど、

公式HPに記載されている、主題範囲に書かれている用語に関する知識を必ず押さえましょう。

さらに、この期間で、コマンド操作に慣れていない場合、ここでコマンドの操作に慣れましょう。

自分のPCに仮想環境をいれ、好きなディストリビューションをいれて、コマンドラインでLinuxを操作する方法に慣れておきましょう。

また、各コマンドのオプションを押さえておくことは必須です。

LinuCやLPICでは、実際にコマンドを入力する問題や、コマンドのオプションを問われる問題があるので、必ず押さえておきましょう。

個人的に初心者にとって一番厄介な問題は、ファイルパスを記述する問題が出てきます。

CUIベースでコマンド操作をすると、ファイルパスを打ち込むことが多くなります。

そのため、結構ファイルパスは混乱しやすいところなので、必ず知識の整理をしましょう。

101試験の方102試験に比べ、コマンドライン操作に関する問題が多く出題されると思います。

参考書を必ず読破

コマンドの使い方とオプションは必ず押さえる。

LinuC

LPIC

電車通勤の場合は、この間にもひたすら参考書を読みましょう。

ちょっとした空き時間を使うことも、合格への最短ルートです。

3週目:問題集を解きまくる

2週目はひたすら問題集を解きましょう。問題に慣れておきましょう。

問題は1冊を最低2周しましょう。

以下に紹介する問題集は解説が豊富なので、かなり個人的におすすめです。

LinuC

LPIC

ここで、問題を解いていく中で、間違えて分からなかった問題だけ対策するのではなく、

周辺の知識も確実に見直しておきましょう。また1週目で使用した参考書を辞書代りに使用しましょう。

問題に慣れるためと、インプットした内容の定着を測ることが出来ます。

問題集は必ず2周以上解く

4週目:問題集・Ping-tでコマ門や問題をひたすら解く

3週目も変わらず、問題集をひたすら解き、参考書は辞書代りに使用して勉強を続けましょう。

そしてここから、余裕が出てきたら、Ping-tに登録してコマ問と問題集をひたすら解きまくりましょう。

Ping-tは、Linux系やCCNAなどの問題集が集まるかなり有名なサイトです。

Ping-t

CCNA/CCNP、LinuC、LPIC、HTML5プロフェッショナル認定資格、OSS-DB、オラクルマスター、ITパスポート、 ITILファンデーション試験の合格を目指す人を応援する学習サイトです。(登録ユーザ数25万人超)

参照:Ping-t

最後は、このサイトに掲載されているLinuxの問題を全て完璧になるまで解くだけです。

Ping-tは有料ですが、月2400円?ほどかかってしまいますが、合格のためにはそこは惜しんではダメです。

そして、受験から1ヶ月前に登録して、1ヶ月フルに使って、解約しました。

試験日までは問題集とPing-tの問題の繰り返しです。

Ping-tと問題集で知識の整理と総まとめ

試験当日

とにかく分かる問題から解いていきましょう。

問題は後から見直すこともできるので、まずは最後までやりきることが必要です。

まとめ

このスケジュール感でLinuC・LPICの対策をしていけば、問題なく合格へと近づくはずです。

あとは、みなさんのスケージュールと相談して試験日と勉強の期間を儲けましょう。

私も、LinuC-1 LinuC-2を勉強中ですので、一緒に頑張りましょう。(LPICをとったのですが、LinuCを取り直すことになりました。)

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